中学受験算数学習法

図形センスを磨く方法

最近の中学入試問題、図形や図形がらみの問題は非常に多く出題されています。

そこで、図形感覚を如何に身に付けられるか。これが非常に重要になるのです。

図形感覚は、身につきにくいとよく言われます。また、男の子より女の子の方が図形が苦手だということも、よく言われます。

実際、5年や6年で図形感覚に乏しい子というのは、かなり苦労するというのが現実です。

ですから、できるだけ早い段階から、できれば低学年時から、以下に述べるトレーニングをしておいて欲しいと思います。

図形感覚を身に着けるトレーニング(まとめ)

ではそのトレーニングです。

1 平面図形、立体図形(見取り図)を見て図形の名前がスラスラ出るようにする。

2 平面図形、立体図形(見取り図)をどんどん自分の手で描く。

3 平面図形では、入試レベルの複合問題の図を自分の手でノートに写す。

4 見取り図だけでなく、展開図から出来上がる立体を想像し、できれば実際組み立ててみる。

5 最終段階ですが、立体の切断を実際にやってみて、切り口の形を考えましょう。

図形感覚を身に着けるトレーニングの方法

1 基本中の基本です。三角形であれば、正三角形、二等辺三角形、直角三角形を、四角形であれば、台形、等脚台形、平行四辺形、長方形、正方形、ひし形などを様々な向きに変えて見せて、正確に名前が言えるかどうか。
 立体図形も、見取り図からどんな立体かを考えさせます。基本図形として、立方体、直方体、三角柱、五角柱、円すいや角すいなど。

実物があればそれも見せながら、頭に形を刻み込みます。

2 図形の認識ができるようになれば、次は自分で作図する作業です。できればフリーハンドでできるだけ正確に書かせること。平面図形では、平行四辺形が上手に書けるようになることがひとつの目安です。

 立体図形の見取り図をかくのは難しいですが、見本を用意し、そのまねを徹底的にさせてください。
 まずは、立方体の見取り図が上手に描けることですね。

3 2の作業に慣れてきたら、複合図形にもチャレンジするといいですね。

4 さらに進んで、展開図を組み立てた形を想像し、描いてみる作業も役立ちます。

この段階までくれば、図形感覚はかなり身についているはずです。

5 最後に、切断。ここでこの立体をきってみたらどうなるだろう。楽しみながら取り組む姿勢が大切です。

図形感覚は、日々の練習で十分身につくので、根気よくやりましょう。

できれば4年生ぐらいまでにトレーニングしておくことが望ましいです。

ちなみに、2015年度神戸女学院の算数の入試問題に、見取り図を描かせる問題が出題されていました。